2009年12月02日

旧司法試験と医師国家試験を同じ年に合格したメタボが、試験ものに共通する勉強法・方法論を提案します。
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法律実務家への資格試験は「数学」である③ へ戻る

 さて,「司法試験は数学」論は,私の勘違いかもしれませんが,論文試験を論証の暗記よりも論証の使い方,論証や法律を使って妥当な結論を出すことに重点をおいて勉強しましたら,私は一応,旧司法試験に合格できました。

 もちろん,数学であるといっているのは比喩なのですが,基本的な勉強法や,数学で暗記を過度の重要視しないところは,数学における学習態度と非常に似ていると思われます。

 また,数学でも,初めて勉強するときは何度も似たような問題を解いて,

  公式の使い方を勉強=覚えるに近い

ところも,論文試験に似ているなあと感じたため,合格後に周囲に方に

  司法試験は理系の試験ですよ

  暗記が苦手なほうがむしろ合格できますよ

と吹聴するに至った次第です。 

 たとえば,ちょっと昔の憲法の問題に,こんな問題がありました。

 当時,いわゆる予備校の山がどんぴしゃで当たったといわれる問題です。

問題  

公立A高校で文化祭を開催するにあたり、生徒からの研究発表を募ったところ、キリスト教のある宗派を信仰している生徒Xらが、その宗派の成立と発展に関する研究発表を行いたいと応募した。

これに対して、校長Yは、学校行事で特定の宗教に関する宗教活動を支援することは、公立学校における宗教的中立性の原則に違反することになるという理由で、Xらの研究発表を認めなかった。 

右の事例におけるYの措置について、憲法上の問題点を指摘して論ぜよ。

 いやー,懐かしいです。コツは,研究発表をできなかったXの代理人になったつもりで,校長の措置を覆せないか,と考えれば流れなどが出てくることになるでしょう。

とすれば,① 研究発表行為23条か20条1項か,②校長の措置は合理的制約といえるか(そのなかで20条3項に絡む)がさくっと思い浮かぶわけで,これをあつくかいてもあまり意味はないでしょう。

 ここで,いろいろと問題を解いていれば

 A 公立高校の文化祭=私立高校でもなく,授業でもない

 B キリスト教を信仰している=単に興味があるだけではない

 C 宗教の成立と発展=別に布教をしようとしているわけではない

などの要素がどのように校長の裁量権,ないしは合理性の判断に関連してくるのかを自分なりに考えて結論を下せばいいと気づくわけです。

 論文試験の考え方としては,①まず論点が思い浮かぶ必要がある,②あてはめで結論に左右する要素がピックアップできる,③結論に向けて流れ=前後の順番が常識的な範囲であることが,非常に重要なのです。

 「司法試験=数学」論的に申し上げれば,上記①の③の要素は,

  ① 必要な公式を思い出す

  ② 問題文の中から当てはめる数字を見つける

  ③ 論理的に正しい順番で公式を当てはめる

という形で比喩ができます。

 このような作業は,

  論証を覚える

  百選を読む

などの作業では練習が不可能です。百選には具体的な判決に考慮された事情が載っていますが,大切なのはその考慮されるべき事情を拾い上げて当てはめる作業だからです。

 やはり,初めて見た問題で,自分で論証を使ってみて,事実を当てはめて・・・という

  作業の練習

が必要といえるでしょう。

 これは,新司法試験でも,昔の前後期司法修習で行われていた事実認定の要素が入ってきているので,②の当てはめる事実を拾い上げるのがちょっと難しくなり,要件事実を認識しながら対応するだけで,あまり勉強方がかわらないのでば,と私は考えてしまいます。

 私が司法修習生のころは,前期で要件事実をしっかりと勉強しますと,後期~2回試験前にあまり勉強をすることがなくなったのをよく覚えています(同期で裁判官になった友人も同じことをいっていました)。

 なぜなら,2回試験や起案での肝は,要件事実を覚えていれば

  事実認定と認定した事実の当てはめ

だからで,具体的な事案がないと練習=勉強のしようがなかったからです。

 この考え方は,択一試験や,ほかの法律系資格試験でもあまり変わらないか,少なくとも勉強の意識を変えるのには十分役立つのではないかと考えています。

・・・・・が,また長くなったので続きます。 

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