医師国家試験と比較した司法試験 続き2

旧司法試験と医師国家試験を同じ年に合格したメタボが、試験ものに共通する勉強法・方法論を提案します。
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 昨日からのさらに続きです。

 昨日,医学部の学習過程としての

 基礎系科目と臨床系科目の違い

について,少し詳細に述べました。

 私が医学部で学生をし,医師国家試験を受験する課程で,同時進行で旧司法試験の勉強をしていて,強烈に感じたのは,

  基礎系科目はちょうど法学部の勉強

  臨床系科目は旧司法試験の勉強

にちょうど当てはまる,という基本的な違いでした。

 つまり,医学部での基礎系科目は,真実の追究,そのための研究(=ひいては将来の患者さんの利益)を目的としているのですが,これと同じように法学部における学習課程は,ちょうど望ましい法律の解釈,これと反する判例への批判(その前提としての判例検討)を目的としているということです。

 これに対して,医学部における臨床系科目に該当する学習過程は,少なくとも法学部には全くないのだということも私は強く印象つけられました。

 いい方を変えれば,

医師国家試験で必要な勉強は医学部で(基本的には)可能

だが,

旧司法試験で最も必要な勉強は法学部では教えていない

ということでした。これは,

旧司法試験で基本書を基準に勉強することがナンセンス

と感じていた根拠の一つでありました(基本書を書いているのが大学の教授であり,法学部の授業で使われるものであり,内容が目の前の事件の解決には全く向いていない)。

 これは,医学部でたとえるならば(少し一般の方にはわかりにくいのですが),

  心臓の伝導経路を生理学の教科書で勉強して

  不整脈の患者を治そうとしている

ようなものであるということです。もちろん,その知識は必要なのですが,全くもって知識の方向性が違うのです。

 これは,法学部の偉い教授先生方がいろいろと学説を立てたり,判例を批判して独自の規範をたてたりしていますが,

  実務=裁判ではほとんどそんなことは問題にならない

ことからも分かります(厳しいいい方をすれば,学説をいかに整理して理解していても,それだけでは事件は解決できない)。

 時折,過去の最高裁判例を覆そうとした努力がなされることがあり,そのような場合には私も学説を少し検討したことがありますが,普通の業務では基本書は全くといっていいほど必要がないわけです。

 胃潰瘍を治そうとして,内視鏡を持っている医者が愛用するのは,おそらく

  実践消化器内視鏡マニュアル

とかであって,きっと,

  消化器の生理学(どう胃は動くのか,とか)

の教科書ではないはずです。

 この,実務と研究の違い,

  目の前の事件の解決・患者の救済と

  真実の追究,理想・適切な法解釈

は,仮に法律の実務家になりたいのであれば,弁護士を含むすべての士業を目指す方々が,その勉強の際に少し心がけているべきであろう違いであろうと私は考えております。

 だらだら続く。

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