医師国家試験からみた旧司法試験 さらに続き

旧司法試験と医師国家試験を同じ年に合格したメタボが、試験ものに共通する勉強法・方法論を提案します。
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 昨日までで,私は,

旧司法試験で最も必要な勉強は法学部では教えていない

旧司法試験で基本書を基準に勉強することがナンセンス

などと少し過激かもしれないことをのたまってしまいました。

 さて,医学部における基礎系科目と臨床科目の違いが,司法試験での法学部での勉強と旧司法試験のための勉強に相当するということを前提に,どのように法律系科目の勉強法のあるべき姿は考えるべきなのか,私の考えをさらにまとめてみます。

 なお,今回も旧司法試験を題材にとりあえず話を進めます。なぜなら,旧司法試験であれば,大学の教養課程を終えていなければならないという縛りはあれど,実質的には他の資格試験同様,どの学部であろうが,どのような学歴であろうが平等なチャンスの下に合格できるという他の資格試験と同じに,パラレルに勉強法を考えることができるからです。

 先日も少し申し上げましたが,医師国家試験と旧司法試験,医師と弁護士,同じような専門職の成長過程における位置付けで両試験が大きく異なるのは,

  実習・実務練習に相当する経験を積んでいるか否か

  相当する学部で実務のための学習をしているか

という2点に要約することができます。

 最初に,医師と弁護士(ひいては他の法律系の士業も)も同じような成長過程をたどるであろうということも前提にします。

 まず,一点目の違い,実習・実務の練習に相当する経験を試験までに積んでいるか否かですが,これまたすでにお話したとおり,特に弁護士の場合には医師国家試験に相当するのは司法修習後のいわゆる2回試験であるため,その意味ではあまりこの点を両者の違いに重きを置くことはできません。

 あえていえば,実習などをすべて終えている分,医学部生の方が医師国家試験の勉強をしやすいというアドバンテージがあることは否定できません。

 実習で受け持った患者さんのことは,非常に印象深く,これらの経験が医師国家試験でも役に立つことはしばしばです。

 反対に,実務を全く知らない段階での民事訴訟法などは,イメージもわかない分,好みが分かれるところなのは私にも十分理解できます。

 この点は,実習の時期,弁護士と医師の本質的違い(患者という生身の人間を見ること,一人あたりの育成に時間・費用がかかり,早めに一人前にさせるため,など)の点からやむを得ない違いで,勉強のしにくさには影響を与えるかもしれませんが,勉強の内容・方法論には影響をほとんど与えないものといえます。

 それよりも,2点目の違い,すなわち

  相当する学部で実務のための学習をしているか

が,両試験のスタンダードな勉強法に,決定的な違いをもたらしているといえるのです。

 すなわち,医学部では仮にも内科学,外科学などの臨床系科目=実際の臨床での学問を勉強するため,当然学生たちは医者=臨床現場で患者を助けるための資格として,この臨床系の科目を必死で勉強するわけです。

 ところが,法学部では,全く直結していないとはいわないまでも,

  全く別の科目ともいえる抽象的な法律論

  (医学部で基礎系科目に相当)

だけを勉強して,実務のための勉強を一切しない上,あたかもこの抽象的法律論が

  それだけで実務で役立つかのような誤解?錯覚?

を残したまま旧司法試験に向かう受験生が後を絶たず,結局は非常に無駄な労力を強いる結果となっているのです。

 ただ,これはやむを得ないポイント「だった」のです(今はロースクールができたので,少なくとも司法試験では表面的には解決されたと期待される・・はず)。

 なぜなら,少なくとも日本においては,

  法律の知識は弁護士になるためだけではなく

  一般の社会のおける知識として有益

と考えられており,法学部はその法学部の授業で十分だったからです。

 反対にいえば,旧司法試験をはじめとする法律系士業を目指す人は,

  法学部など相当する学部の卒業は必須ではない

かわりに,

  実務に必要な法律知識を自ら勉強する必要性がある

  しかも実習・実務での研修などは一切なしに

ということになります。

 この「実務に必要な法律知識」=医学部でいえば臨床系から見た基礎系科目の知識,を自ら勉強する必要がある,ということになりますが,実は,これは

  すべての法律系士業で共通

なのですが,たまたま旧司法試験の難易度がなぜが誤った注目のされ方をしてしまっているだけなのですね。

 この点は,予備校などを利用していれば,昨今は実質的に全く問題がないハードルになっています。

 では,次に,医学部における臨床系科目=旧司法試験における実務系科目に相当する部分を,自ら勉強する際に,どのようなことを気をつけるべきなのでしょうか。

 だらだら続く。

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