「実のある」アウトプット,してますか?記憶力,そんなにありますか?個別方法補足論

旧司法試験と医師国家試験を同じ年に合格したメタボが、試験ものに共通する勉強法・方法論を提案します。
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記憶力,そんなにありますか?:個別方法論-司法試験編-総論⑤に戻る方はここをクリック

 さて,私の表現が抽象的過ぎて混乱を招いてしまった面もあるようですので,補足をさせていただきます。ご迷惑をおかけしてすみません。

 前回の「記憶力,そんなにありますか?:個別方法論-司法試験編-総論⑤におじて,最小限のインプット→アウトプット→間違えて疑問を持つ・無理解を自覚→これらを基本にインプットするという流れを提案させていただきました。

 私が実際に,間違えた後,インプットにつなげていたのは,具体的にはこのような思考です。

たとえば,平成20年行政書士試験の中の問題で,

次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、誤っているものはどれか。

1 憲法25条の規定の趣旨にこたえて具体的にどのような立法措置を講じるかの選択決定は、立法府の広い裁量にゆだねられている。

2 国は、子ども自身の利益のため、あるいは子どもの成長に対する社会公共の利益と関心にこたえるために、必要かつ相当な範囲で教育の内容について決定する権能を有する。

3 労働基本権に関する憲法上の規定は、国の責務を宣言するもので、個々の国民に直接に具体的権利を付与したものではなく、国の立法措置によってはじめて具体的権利が生じる。

4 労働基本権は、勤労者の経済的地位の向上のための手段として認められたものであって、それ自体が自己目的ではなく、国民全体の共同利益の見地からの制約を受ける。

5 憲法が義務教育を定めるのは、親が本来有している子女を教育する責務をまっとうさせる趣旨によるものであるから、義務教育に要する一切の費用を当然に国が負担しなければならないとは言えない。

なんで問題があります。仮に全部わからなかったとすれば,

 持っている知識と常識で考えて悩んで

疑問や,わからない・・といった感覚をしっかりもちます(←この問題意識が解説を読んだときの記憶定着につながります)。

 その後,全然覚えてないな,どうだったっけ,と反省しつつ

第1の枝→25条の条文を見る。抽象的権利,裁量が広くなったりするときはいつだったか,テキストで確認。ふーんと思ったら,同じような消極的な司法権の場面を確認。

第2の枝→教育を受ける権利について条文を確認。法的性質にも争いがあるんだっけ,と通説を確認。

・・・・という感じで進めていくと,

そうか,社会権って権利の性質も似てるなあ,問題文みたいに並べて比較すると類似点,違いがわかるなあ

と気づくはずで,ここまでくれば,一つの問題ではこの程度で終了です。

 (旧)司法試験的には,こんな問題が模試で頻発する日には,

 社会権の比較をテーマにした事案問題が論文で出るのか

とまで考えてしまいますね。

 あまり時間をかけても=復習の範囲を広げすぎたりしても,結局は試験にでない余計なところまで読んでしまい,だいたい,時間の無駄になってしまいます。

 したがって,自分の最も使用しているテキストか,判例つき六法の該当する条文のところくらいで押さえておくのが吉かと思われます。

 また,仮に正解しても,

  この枝わからなかった

と強く思ったのであれば,印をつけておいて答え合わせの時に解説をチェックするのも忘れないようにします(わからない,と疑問を持ち,悩んだときが記憶定着のチャンスで,自分の弱点を見つけた絶好の機会)。

 反対に理解している枝までしっかりと解説を確認するのは時間の無駄です。

 このような感じで間違えたアウトプットから,試験で必要とされる知識のうち

  自分がそもそも持っていなかった知識

  理解していたと勘違いしていたが理解していない知識

最も効率的に発見し,再度インプットすることが,「間違えて疑問を持つ・無理解を自覚→これらを基本にインプット」の意味でした。

 おわかりいただけましたでしょうか。

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この記事へのコメント
先生、ありがとうございました。とてもわかりやすかったです。さっそく日々の学習にいかしていきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
2009/11/17(火) 17:22 | URL | キョロちゃん #-[ 編集]
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